私は高いお金を払って劇場で観る映画は、劇場の恩恵を如実に感じられる「スペクタクル物」と心に決めている。
というわけで、CG業界で今最もホットなディズニーのスペクタクル映画「ダイナソー」を先日観てきた。
ディズニー映画ということもあり、時間短め(90min)・シンプルストーリー・台詞少なめという方針はこれまでと変わらないが、何と言ってもその映像には溜息が出る。「ダイナソーに比べればジュラシックパークはオモチャ同様」と雑誌に書いたライターがいたが、まったくその通りだった。
ダイナソーは、世界各地で撮影された実写映像の背景と、フルCGの恐竜たちが見事に合成され、非常に美しい白亜紀の風景を全編にわたり描写している。その絵画的なカットに心を奪われてしまう。
恐竜たちには、これまでの恐竜映画でモデリングしてきた骨・皮のみでなく、筋肉までもモデリングしその挙動を再現することで、骨→肉→皮と動きが伝達するときの微妙なタイムラグや、激しい動きの後の「ぶるるんっ」という“たるみ”などがリアルに表現できている。
また、重要な役割を演じているキツネザルたちには、1体につき110万本もの体毛が与えられており、しかも1本ごとにシリアルナンバーを当てて力学計算をして(驚)ふさふさ感を表現しているそうで、本当に暖かみのある毛並みが表現されていた。
そして何と言っても、登場するキャラクター(恐竜)の表情が非常にいきいきとしている点がいい。恐竜のリアルさを失わずに、まるで人間のように豊かな表情の変化を見せる。またキャラクター設定もユニークで、大人でも十分楽しめる作品に仕上がっている。